良いこと10VS悪い事10000程度

『丁寧に説明しようとしても、「ナチスは良いこともした」という分かりやすい強い言葉にはかなわない』
『「ナチスを批判するならウイグル問題も批判しろ」と、悪を相対化しようとするのも、よくあるレトリックです』

とかく面倒な世の中だ。

＞たとえば、アウトバーン建設で減った失業者は全体のごく一部で、実際には軍需産業の雇用の方が大きかった。女性や若者の失業者はカウントしないという統計上のからくりもありました。

「ナチスは良いこともした」というように、「日本は植民地期の朝鮮に良いこともした」と考える人は、ぜひ梶村秀樹の「内在的発展」という概念を知ってほしい。

「ナチスを肯定的に評価する言動の多くは、「アウトバーンの建設で失業を解消した」といった経済政策を中心にしたもので、書籍も出版されています。研究者の世界ではすでに否定されている見方」

まさに、 の姿を見る思い。
正直、どんどん「社会」が劣化している。
お手軽・速攻の「分かる」が求められ、
丁寧で慎重、精度の高い「熟慮」は弾き飛ばされる時代になった↓

「一つは「正しいこと」に縛られずに自由にものを言いたいという欲求です。ナチスの政策について知りたいわけではなく、ナチスは悪といった「正しさ」を息苦しく感じている。もう一つが「他の人が知らないことを知っている」と誇示し、知的優位に立とうとする欲求です」

この場合「逆張り」という比喩が妥当なのかどうかわからん気もするが。それはともかく、教養書的な本の分担執筆をお願いした時に、エキセントリックな自説を展開されると困ってしまう場合がある。

ナチスの全体評価と個別政策評価は別の話で、一部の政策評価でもって全体を擁護できる訳ではない。
というのを理解できず、この記事を悪のレッテル貼りと断じる人＝記事の対象者がちらほら。

引用→様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています。「逆張りの自由」を看過するわけにいきません。

「ナチスを肯定的に評価する言動の多くは、「アウトバーンの建設で失業を解消した」といった経済政策...研究者の世界ではすでに否定されている見方...」

『「ナチスを批判するならウイグル問題も批判しろ」と、悪を相対化しようとするのも、よくあるレトリック』 |

ナチスは退廃芸術として近代の美術を否定・破壊し，伝統的な美術を押し付けようとした．自分が今の表現規制運動に反対なのはこのナチスの精神と同じ印象を持つから．

逆張りかぁ

"たとえば、アウトバーン建設で減った失業者は全体のごく一部で、実際には軍需産業の雇用の方が大きかった。女性や若者の失業者はカウントしないという統計上のからくりも"

「 は良いこともした」という その根底にある二つの欲求

メモ。【重要なのは、こうした逆張りは、需要があるから存在しているということです。ナチスについての暴論をなぜ少なからぬ日本人が称賛するのかと言えば、「正しい歴史」をひっくり返すための突破口として最適だからでしょう。】

「あいつレイピストだけど、彼女には優しかったよ」
と同義語ですね

＜「しょせんSNSの世界の話」が現実の世界に拡散し、より多くの人の目にふれ、「どちらが正しいか」の判断が人気投票に委ねられてしまいかねません。様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています＞

「『ナチスの政策で肯定できることはない』と発言すると、多くの反発がありました」 これが親/新ナチス発話に対応する効果的なアプローチなのかについては懐疑的。そもそも「ナチスは良いこともした」的な議論の枠組みに巻き込まれることそのものが誤解を招く言い方ですね。

そりゃそれだけで全否定されるとナチスに少しでも加担したら全ての行動は悪だと言われてるようなもので、そういう断罪の仕方って異教徒は存在自体いらないみたいな考え方に見えるから炎上するわ。

それに答えろよ。馬鹿学者さん
同じファシズムだよね。

“「SNSの世界の話じゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかし現実の世界に拡散し、多くの人の目にふれるかもしれない。そして「どちらが正しいか」の判断が人気投票に委ねられてしまいかねません”

まあそりゃ暴力団だって事務所の周りを掃除したり震災時に支援物資配ったりするもんな

「私(たち)だけが知っている」ことの誘惑ってあるよね、ジャンル問わず

○○と思われてることは、実は△△なんだよ。この快感は誰もが思い当たるだろうし、そして圧倒的でもあります。ほんとひとごとじゃない。
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研究するジャンルによってはこういうのに絡まれるから大変だよなと思う。

「様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています。「逆張りの自由」を看過するわけにいきません」

なんかモヤモヤを言語化して貰えたような記事。

「少女の誕生日には贈り物も。拉致監禁の犯人も良いこともした」レベル。ユダヤ人やゲイといったマイノリティを国民、市民と認めない、切断しない限り出てこない論ですわ。

授業で配ろうこれ

本論とは関係ないが。
安倍三という野郎は唯の一つもいいことをしてないんだぜ。これは凄いことだよなあ。

今回のロシアの件でも、これは多くあるように思います。私のような素人のロシア批判に対しても（素人だから？）同じような反論？があり、正義面してる人と遭遇してきたなぁと。

今の時代に是非読んでおいた方がと思った気付きの多い記事。人選も、へぇでした。

田野先生のインタビュー。「ナチスについての暴論をなぜ少なからぬ日本人が称賛するのかと言えば、『正しい歴史』をひっくり返すための突破口として最適だからでしょう」。(1/2)

最近、竹内文書へやたらに触れるし、逆張りへの要求は多い。全否定とも思わないが、正しいことを正しく理解すること、気を付けたい。（ナチスも、最初から悪ではないのだろうが、結果的には悪だった。）

一部の「良いこと」をいくら積み上げても全体を免責しない、を判ってれば良いんだけどね。最近のロシア擁護とかで小さな加点要素だけ挙げてる人見ると「ダメだこりゃ」ってなる。

ナチスは良いこともした、って言われると、よー知らんのであーそうかもねと思わなくもないが、安倍政権は良いこともした、って言われると、「そーかぁ??」ってなる(´・ω・`)

『「ナチス=悪」が絶対じゃないとなれば、日本の戦争責任だって絶対じゃなくなる。それを信じたいという需要がある』

『絶対悪とされるナチスを、なぜそんな風に言うのか。』いや、ナチスがやった悪い行為については徹底的に断罪すべきで、なにもかも全否定するのは違うと思う。

田野先生良い仕事しておられる（本棚はスチール）

「ファシズムの教室」の田野先生。

ドイツ国民には良かったでしょうよ。
ドイツ国民は軍需経済で一息つき、開戦後は他国からの収奪で食糧事情など大幅改善。ドイツ国民もドイツ国防軍もナチと共犯だった事が判っている。

〈「しょせんSNSの世界の話じゃないか」と思う人もいるかもしれません。しかしいずれ現実の世界に拡散し、より多くの人の目にふれるかもしれない。そして「どちらが正しいか」の判断が人気投票に委ねられてしまいかねません〉

「ナチスは良いこともした」という逆張りの欲求。

またこれか……
良いことをしたの定義をかためにして、それをしたかしてないかという命題の真偽を判断するだけかと👀❓

何回繰り替えしやってんだよ

気になったので会員登録しちゃいました。

逆張りの欲求、日本では特に歴史認識で、主流（と彼らがみなすもの）へのカウンター意識、タブーだ（と彼らが思っていること）を口にすることで自分達の主張を誇示できる感覚が結びついているという印象がある。→「ナチスは良いこともした」という逆張り

ナチス、経済政策の実態を知るにつれて経済は有能という評価すら成り立たなくなると、本当に褒めるところがないガッカリぷりなので、そう言ったガッカリぷりを受け入れられない人がいるのも分からんではないが、結局逆張りに過ぎないんだよな

「どちらが正しいか」の判断が人気投票に委ねられてしまいかねない――。甲南大の田野大輔教授が、そんな危機感を語ってくれました。

この逆張りは研究への入口でもあるので、無闇と批判はできないな個人的に。きちんとした検証手段を知って実践できるかも重要。

知らないことを知って、正しい知恵や知識を獲得したいと思う自分とは相容れない欲求だなぁ。

ナチ肯定論なんてのは中二病を拗らせた自意識厨の逆張りマウントに過ぎないんだけどな。

たしか塾講師と生徒のやりとりが発端だったと思うが、専門家が入門書も示して反論しても全く読む気も出さずに言い募る連中ばかりだったんだよな

「『ナチス＝悪』が絶対じゃないとなれば、日本の戦争責任だって絶対じゃなくなる。それを信じたいという需要があるから、存在しているのです」

『世界中のだれもが認める「ナチス=悪」が絶対じゃないとなれば、日本の戦争責任だって絶対じゃなくなる。それを信じたいという需要があるから、存在しているのです』

逆張りストの心理。

なぜか本棚についての言及は無し。

"そんなSNSでの発言に対し、ナチズムを専門に研究する田野大輔さんは「間違っている」と指摘してきました。"

これをロシア逆張り論者に色々書かせた朝日がいうとは…

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反論方法が完全に間違っている。十数年政権を担って「良いこと」を一つもしてないなんてあり得ない。「大久保清は人に親切にしたこともある」と同じで、「それが何か？」が正しい。

> 「ナチスを批判するならウイグル問題も批判しろ」と、悪を相対化しようとするのも、よくあるレトリックです。

まだそんな事を言っているのか。いい加減にしろ。これだから「絶対悪」のレトリックはクソなんだよ。
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こういう論を言う人を唐突にブン殴ってから何かに寄付でもして「自分は寄付もしてるし、良いこともしてる！」と主張してみたい。どういう反応をとるんだろうか？俺良い人だよと擁護してくれるとは思えないんだが。

「ナチスは悪いことだけをした」と言う主張の方がよっぽど歪んだ欲望に見える。「1933年から1945年までの12年間、7000万人のドイツ人が悪いことだけして生きていた」なんて考えられるのだろうか？ 正気の議論ではない。

絶対悪であるという「正しさ」の否定と知的優位性の確保か。前者に伏流する需要はいやらしい。逆張りで確保できる知的優位性って何だろうね…

単純に人種差別とかT4とかを本当に正しいと思ってる連中が山ほどいるんじゃないかと。メディアは中国や韓国などへの悪口雑言の限りを尽くし、政治家の差別発言は「〇〇節」とされ、本屋にはヘイトがあふれ、SNS/コメント事業者は差別を放置。これではそうなるのも当然としか。

日本人は戦争責任認めようとしない人が本当に多いですよね。そういう人達を見てると同じ日本人として本当に恥ずかしく思います。

「逆張り」が陰謀論や「歴史戦」と繋がっているという指摘。まさにこれ

「私にナチスの「良い政策」を示し、「こんなことも知らないのか」とばかりにあざ笑う人もたくさんいました」
ネットで知った真実だ。

ファシズムの体験学習の人か。
> 「逆張り」の根底にある欲求は、陰謀論や「歴史戦」にもつながっていると田野大輔さんは指摘します。かつてはドイツの人たちにも、そんな欲求が広がったことがあったそうです。

「正しさに対する息苦しさ」と「知的優位の誇示への欲求」
だと。

「ナチスの政策について知りたいわけではなく、ナチスは悪といった『正しさ』を息苦しく感じている」

『丁寧に説明しても「ナチスは良いこともした」という強い言葉にはかなわない。対抗するならば「それ、ナチスが信じ込ませたかったストーリーだからね」ぐらい。悪を相対化しようとするのも、よくあるレトリック』

ナチズムを専門に研究する田野大輔さん
私にナチスの「良い政策」を示し、「こんなことも知らないのか」とばかりにあざ笑う人もたくさんいました。

専門家に対してそんなことを得意げに言う人もいるのか。

「様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています。「逆張りの自由」を看過するわけにいきません」

フィリピンのマルコスの歴史のふりかえりにもどこか通じる気がする。姿勢を示す専門家がいることはとてもとてもありがたいことだ。

…「どちらが正しいか」の判断が人気投票に委ねられてしまいかねません。様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。

逆張りを支えているのは反知性主義と、なにごとにもメリットとデメリットがあるという思考を欠いた相対主義だと思う。

“逆張りの根底にある二つの欲求”

ナチスの政策で肯定できることはない。

「私が専門とするナチズムの領域には、「ナチスは良いこともした」という逆張りがかねてより存在します」
「日本は植民地朝鮮で良いこともたくさんした」昔から耳にタコができるほど聞いてきた論法だ。

田野先生のインタビュー記事。有料だが。
今週はちょうど授業の「ドイツ情報コーナー」でナチ関連の新書を紹介しつつこの話にも触れたところだった

『ナチスのとった政策で良いことは一つもない』
と専門家。なんでまだナチスの読ませたかったストーリーに騙されてあげる人がいるのか。

#

「サイ○リヤとか○将とかのやっすいチェーンで家族で食べてて子どもがでかい声で「おいしいねぇ」と言うのは親として恥ずかしいというのはたしかにある」とツイートして大炎上したことでお馴染みのナチズム研究者・田野大輔さんじゃないですか。

うーん続きが読みたい。/ #

言い続ける意味✍️

> ナチスの逆張りに対しては「間違っている」と言い続けてきましたし、これからも言い続けなければいけないと考えています。信じたい人たちを説得することは無理でも「もしかしたらそうなのかも」と思っている人たちに、専門家の姿勢を示すことはできます

「ウクライナも良くなかった／ロシアにも理由があった」的な →

著書に「ファシズムの教室」などがある田野大輔甲南大教授へのインタビュー。信じたい人は説得できなくても、もしかしたら、と思っている人に専門家の姿勢を示すことはできる。

ナチズムに関する多方面の検証は現時点でかなりなされてるし、「ナチスは良いこともした」論は大体それらを踏まえない珍説なので、専門家以外がまともに取り合う必要は概ねなさそう

田野氏の主張は基本的に正しいが、それでも危ういと思う。「絶対悪とされるナチス」と言っているのがそれで、どんな分野であれ研究対象を「絶対悪」というのは研究者の態度ではない

ナチスは良いこともしたという逆張り その根底にある二つの欲求 なに言っての？ナチスはユダヤ人にジェノサイドとWW2を起こしている
ナチスは高速はももともと軍事目的として使用されている
これはナチスの正当化と独国を馬鹿にしている

"ナチスを肯定的に評価する言動の多くは、「失業を解消した」といった経済政策を中心にしたものです。研究者の世界ではすでに否定されている見方で、著者は歴史やナチズムの専門家ではありません。"

《一つは、「正しいこと」に縛られずに自由にものを言いたいという欲求です。ナチスの政策について知りたいわけではなく、ナチスは悪といった「正しさ」を息苦しく感じている。

田野大輔「様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています。「逆張りの自由」を看過するわけにいきません」
→このような視座を学習する必要があります。

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ナチスの逆張りに対しては「間違っている」と言い続けてきましたし、これからも言い続けなければいけない、本当にそう。

大事なことが色々書かれていた

聞き手・田中聡子

記事は読めないから別の記事を読んだが、ナチスは一つもいいことをしていない、と言い切る乱暴さに反発する。人間なんだから100％良いとか悪いはない。ナチは極悪で自分たちとは違う、と思うべきではない。



「ナチスは良いこともした」という逆張り

読みたいかも…今朝の朝刊に載ってるのかなぁ？

[2022/5/28]

おぉ、田野先生。
この記事は紙でも読めるのだろうか。

田野大輔「様々な見方すべてに、等しく価値があるわけじゃない。妥当性の高いものと低いものが存在しています。「逆張りの自由」を看過するわけにいきません」

「ナチスについての暴論をなぜ少なからぬ日本人が称賛するのかと言えば、「正しい歴史」をひっくり返すための突破口として最適だから…「ナチス=悪」が絶対じゃないとなれば、日本の戦争責任だって絶対じゃなくなる。それを信じたいという需要があるから、存在している」

「ナチスについての暴論をなぜ少なからぬ日本人が称賛するのかと言えば、『正しい歴史』をひっくり返すための突破口として最適だからでしょう」

田野先生だ。