国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……様々な苦難を生き抜く中で出会い、また、絆を深めていく2人がいます。その物語をつむぎ、背後にある国際問題のリアルを伝えます。

年末年始の連載「それでも、あなたを」。根本晃記者 が担当した初回のウクライナ編が全て配信されました。
この動画の先に、どのようなことがあったのか。ぜひ①から一気にご覧ください🙇‍♂️
①はこちら↓

世界各地の特派員による連載記事です。テーマは昨年に続き、「愛」です

最新連載。これで来年も朝日新聞デジタルを購読することが決定😆

あらゆる困難を、愛は乗り越えていきます。この年末年始、ふたたび連載【それでも、あなたを】をお届けします。初回は、あるウクライナ人の物語。平和な日常、当たり前の人生を奪う理不尽な砲弾にえぐられた男性は、ある女性に出会います

昨年好評だった連載「それでと、あかたを」。今年も世界各地の愛について取り上げます。

まずは戦火が続くウクライナからです。

明日生きられるかもわからないウクライナの激戦地。
志願兵のアルチョームは、目の前で炸裂した迫撃砲弾で、足に深い傷を負ってしまいます。
リハビリを始めた病院で、ある出会いが待っていました。

様々な苦難を生き抜く中で出会い、絆を深めていく2人がいます。

その物語をつむぎ、背後にある国際問題のリアルを伝えます。

初回は、戦禍のウクライナの物語。

ロシア軍の偵察用ドローンが上空を飛ぶ。

頼むから見つかってくれるなよ。

心の中で祈ったその時、目の前で何かが炸裂した。

部隊は14人。その仲間で、100人のロシア兵を相手に5時間にわたって戦ったこともあった。

自分が明日生きているかなんて、わからなかった。

“手投げ弾の使い方、敵から隠れるための迷彩の仕方、地雷の埋め方。1カ月以上かけて教わり、任地が決まった。東部ルハンスク州のリシチャンスク方面。ルハンスク州で、最後の標的とされていた激戦地だった”

目の前で炸裂した迫撃砲弾。そぎ取られた左足のひざ下。想像を絶する痛みー－。
再び自分の足で歩こうと前を向き、立ち上がったウクライナ人男性のひたむきな思いが深めたのは、愛の絆でした。全15回の連載の1回目です。

それでも、あなたを 愛は生きる力に

待望の企画「それでも、あなたを」始まりました。初回は根本記者によるウクライナ志願兵の恋の物語
ディテールが詰まっていて、現地で取材しないとつかめない話だと思いました、ぜひどうぞ

国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……様々な苦難を生き抜く中で出会い、また、絆を深めていく2人がいます。その物語をつむぎ、背後にある国際問題のリアルを伝えます。

明日生きられるかもわからないウクライナの激戦地。
志願兵のアルチョームは、目の前で炸裂した迫撃砲弾で、足に深い傷を負ってしまいます。
リハビリを始めた病院で、ある出会いが待っていました。

《家族のほかにも、戦う決意を伝えるべき相手がいた。友だちから、恋人になって2カ月になる女性。打ち明けると、心配しつつも、こう言ってくれた。
「あなたを誇りに思う」 》

《戦場に行くのは怖い。

それでも、戦いに行かずに、家族が住む街がロシア軍に占領されてしまったら。自分を許せないだろう》

《職場に近づいたころ、車窓から灰色の空を飛ぶ何かが見えた。ミサイルだった。

すべてを理解し、その日のうちに決めた。

戦場に行く、と》

世界各地の「愛」をテーマにした連載が始まりました。初回は、戦場に行ったウクライナ人男性のストーリー

だけど、自分が彼女と未来を共にしていく姿は、想像できなくなった

家族のほかにも、戦う決意を伝えるべき相手がいた。友だちから、恋人になって2カ月になる女性。打ち明けると、心配しつつも、こう言ってくれた。

「あなたを誇りに思う」

心の準備は整った。

戦場に行くのは怖い。

それでも、戦いに行かずに、家族が住む街がロシア軍に占領されてしまったら。自分を許せないだろう。

すべてを理解し、その日のうちに決めた。

戦場に行く、と。

軍隊の経験はない。でも、ウクライナは自分の家だから。

汚職も深刻だし、理想的な国じゃないかもしれない。でも、自分たちの生き方は、自分たちで決めることだ。

「おい、ミサイルが上空を飛んでいるぞ」

いつも冗談を言い合う仲だ。この日も、からかわれたのだと思った。

身支度をし、いつものように洗車の仕事に向かうために家を出て、バスに乗り込んだ。

職場に近づいたころ、車窓から灰色の空を飛ぶ何かが見えた。ミサイルだった。

午前5時。

北緯50度に位置するウクライナの首都キーウはまだ、日の出を迎えていなかった。

近郊に住むアルチョーム・ルトチェンコ（31）は、友人の電話でたたき起こされた。

国同士の衝突、権力による抑圧、偏見や差別…。様々な苦難を生き抜く中で出会い、絆を深めた人々がいます。

「愛」を通じて世界をみつめる連載『それでも、あなたを』。初回はウクライナのストーリーです。

新しい連載のスタート

まずはウクライナ編。戦場に出た若い男性のストーリーですが、ここから恋がどう発展するのか……初回だけではまだ分からない。続きに期待。

部隊は14人。その仲間で、100人のロシア兵を相手に5時間にわたって戦ったこともあった。

自分が明日生きているかなんて、わからなかった。

部隊が敵に包囲されかかったのは、ある晴れた日の午後だった。

国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……様々な苦難を生き抜く中で出会い、絆を深めていく2人がいます。その物語をつむぎます。

日常に突然訪れた戦争。そのなかで人を支えるのは、やはり人とのつながりなのだと、あらためて気づかされます。
ウクライナでの、愛の物語です。

世界各地の「愛」のシリーズが始まりました。最初はウクライナから。

〈･･･ある晴れた日の午後だった。ロシア軍の偵察用ドローンが上空を飛ぶ。みんなで地面に仰向けになって伏せた。
頼むから見つかってくれるなよ。
心の中で祈ったその時･･･〉

明日生きられるかもわからないウクライナの激戦地。
志願兵のアルチョームは、目の前で炸裂した迫撃砲弾で、足に深い傷を負ってしまいます。
リハビリを始めた病院で、ある出会いが待っていました。

国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……苦難を生き抜く中で出会い、絆を深めていく2人がいます。

昨年に続き、朝日新聞では「愛」を通じて背後にある問題をお伝えしたく思います。

世界各地の特派員の記事。
まずは、侵攻が続くウクライナからです。

手投げ弾の使い方、敵から隠れるための迷彩の仕方、地雷の埋め方。1カ月以上かけて教わり、任地が決まった。

東部ルハンスク州のリシチャンスク方面。ロシア軍の猛攻撃を受け、完全制圧されかかったルハンスク州で、最後の標的とされていた激戦地だった。

ウクライナで取材を続けている、同期の根本記者の記事です。大国のエゴ、歴史の歪み、戦火によってあらゆものが再定義される中で、最後に残るのは、やはり人と人との関係性なのだと実感します。

“部隊は14人。その仲間で、100人のロシア兵を相手に5時間にわたって戦ったこともあった。自分が明日生きているかなんて、わからなかった”

家族のほかにも、戦う決意を伝えるべき相手がいた。友だちから、恋人になって2カ月になる女性。打ち明けると、心配しつつも、こう言ってくれた。
「あなたを誇りに思う」

≪灰色の空を飛ぶ何かが見えた。ミサイルだった。
すべてを理解し、その日のうちに決めた。
戦場に行く、と。
軍隊の経験はない。でも、ウクライナは自分の家だから。
汚職も深刻だし、理想的な国じゃないかもしれない。でも、自分たちの生き方は、自分たちで決めることだ≫

戦場に行くのは怖い。

それでも、戦いに行かずに、家族が住む街がロシア軍に占領されてしまったら。自分を許せないだろう。

職場に近づいたころ、車窓から灰色の空を飛ぶ何かが見えた。ミサイルだった。

すべてを理解し、その日のうちに決めた。

戦場に行く、と。

キーウ近郊に住む31歳のアルチョームは、ロシアからのミサイルが飛んだ日、戦場に行くことを決意します。
「ウクライナは自分の家だから。自分たちの生き方は、自分たちで決めることだ」

国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……様々な苦難を生き抜く中で出会い、また、絆を深めていく2人がいます。その物語をつむぎ、背後にある国際問題のリアルを伝えます。

自分が明日生きているかなんて、わからなかった。

部隊が敵に包囲されかかったのは、ある晴れた日の午後だった。ロシア軍の偵察用ドローンが上空を飛ぶ。

頼むから見つかってくれるなよ。

戦争に行く覚悟を決めたウクライナの男性。

恋人になって2カ月になる女性は心配しつつも、「あなたを誇りに思う」と言ってくれた。

侵攻がなければ、こんな別れはなかったんだろうと思う。つらいな…

大好評だった2022年の新年連載「それでも、あなたを」。今年もまた、世界中での「愛」の物語を各地の特派員が取材しました。初回はウクライナから。戦場で負傷した兵士と恋人との話で、戦争がいかに日常を破壊したか実感する。そして続きが気になる。ぜひご覧ください

戦地に行くと決めた彼。
恋人の女性は「誇りに思う」と送り出してくれた。
ロシア軍の偵察用ドローンが上空を飛ぶ。
「頼むから見つかってくれるなよ」
祈ったその時、目の前で何かが炸裂した――。

恋人たちを待っていた運命は。戦禍のウクライナ物語です。

クリスマスの時期ですし、こんな愛の話が読みたかった。

戦争が続くウクライナ。志願兵のアルチョームは、前線で重傷を負ってしまいます。運ばれた小さな街の病院で、待っていた出会いとは――。

各国にちらばる特派員たちが取材し、「それでも、あなたを-愛を生きる力に」という連載企画を始めました。

国家間の衝突、偏見や差別……様々な苦難や壁もある中で出会い、絆を深めていく2人がいます。

初回は、戦禍のウクライナでの実話です。

昨年大反響だった新年企画。今年も各地から特派員が「愛」を紡ぎます。
初回は戦場となったウクライナの現場から。歩いて、見て、聞いているからこそ出会える「物語」です。

“ アルチョームは何とか前を向こうとした。戦時中だ。つらくないウクライナ人なんていないんだ。

この街で再び自分の足で歩くことに挑まなければならない。

病院でもなるべく冗談を言い、笑うと、決めた”

連載「それでも、あなたを」ウクライナ編①
📝:

朝日新聞の連載企画で、本日から世界各地のラブストーリーをお届けします

私は東部の激戦地リシチャンスク方面で重傷を負ったウクライナ人志願兵が、療養先の病院で見つけた愛の物語を取材しました

家族のほかにも、戦う決意を伝えるべき相手がいた。友だちから、恋人になって2カ月になる女性。打ち明けると、心配しつつも、こう言ってくれた。

「あなたを誇りに思う」

心の準備は整った。

戦場に行くのは怖い。

それでも、戦いに行かずに、家族が住む街がロシア軍に占領されてしまったら。自分を許せないだろう。

すべてを理解し、その日のうちに決めた。

戦場に行く、と。

軍隊の経験はない。でも、ウクライナは自分の家だから。

汚職も深刻だし、理想的な国じゃないかもしれない。でも、自分たちの生き方は、自分たちで決めることだ。

「おい、ミサイルが上空を飛んでいるぞ」

いつも冗談を言い合う仲だ。この日も、からかわれたのだと思った。

身支度をし、いつものように洗車の仕事に向かうために家を出て、バスに乗り込んだ。

職場に近づいたころ、車窓から灰色の空を飛ぶ何かが見えた。ミサイルだった。

国のために戦場へ向かった男性。

負傷して見いだせなくなった恋人との未来。

本来なら奪われることのないはずだった絆。

国際問題のリアルと「愛」に迫る物語です。

続きが気になります。

午前5時。

北緯50度に位置するウクライナの首都キーウはまだ、日の出を迎えていなかった。

近郊に住むアルチョーム・ルトチェンコ（31）は、友人の電話でたたき起こされた。

国家間の衝突、権力による抑圧、偏見や差別……様々な苦難を生き抜く中で出会い、また、絆を深めていく2人がいます。その物語をつむぎ、背後にある国際問題のリアルを伝えます。

初回は、戦禍のウクライナの物語です。

ロシア軍のミサイルが飛んだその日、戦場に行くと決めた31歳のアルチョーム。
明日生きられるかもわからない激戦地で大けがを負ってしまいます。
運ばれた小さな街の病院で、ある出会いが待っていました。