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最近Twitterでよく見かける「被害者意識」がこんなところにも

佐藤優といえば「ロシアはホントは北方領土を返還する意図がある」と念仏みたいに唱え続ける永遠の狼少年という印象しかもうない。

ナチスがポーランド侵入前夜にあれこれ理由をつけたり焚き付けたりしたこと、日本軍が満州事変を仕掛けたこと等と、今のロシアがどう違うのか、という眼でみている。>

ここで言う「二十一世紀型の規範」の有効性が問われている。

ーロシアを徹底擁護する佐藤優と鈴木宗男

【2/19 注目のニュースコラム】

（奥山 真司）

"もちろんこのような見方は、単なる一つの「メタファー」でしかない。実際のところ、ロシアはクマではない。
"

"もちろんここで「動物保護」の観点から、クマの肩を持つ人がいるのはわかる。クマにはクマの事情があるからだ。だがこのクマは、人間側の事情（国際的な規範など）にかまわず、まさに動物的な本能で動いているのである。"

"佐藤氏を含む日本の識者の中には、「ロシア側の要求に一定の妥当性があり、少なくともその一部（たとえば東部ドンバスのようなロシア語地域）にはロシア側の権益も認めてやろう」と示唆する人々もいるのだ。
"

"つまり日本も含む西洋のような「21世紀型」の国々が「19世紀型」の植民地主義丸出しの帝国主義的な世界観で行動している国に脅されている、という構図だ。
"

"西側諸国は21世紀型の国家の規範として「国家の主権」や「領土の一体性」を守っているのだが、ロシアは19世紀型なのでむき出しの力による脅しで国際社会が動くと考えているということだ。"

"なぜなら西側に対していいがかりをつけ、軍事演習を口実にウクライナ国境に大量の軍事力を集結させ、その行使の脅しによって、ウクライナや西欧諸国に対して現状変更を迫っているからだ。"

"そして現在の欧州やウクライナに対するプーチン大統領率いるロシアの態度は、まさにこの「バーベキュー大会に乱入してきたグリズリー」のような態度に近いことがわかる。
"

"「グリズリー」とは、アメリカに住む凶暴なクマのことだ。日本で言えばヒグマの親戚にあたる。"

"数年前に私が監訳した『不穏なフロンティアの大戦略』（中央公論新社）という本の中で、著者のグリギエルとミッチェルたちは、アメリカの同盟国に対して脅威を及ぼす「ライバル国」として、ロシア、中国、そしてイランという3つの国を挙げている。"

"ロシアは19世紀の大国のようなロジックで動いている。たとえば過去の国際関係の事情（ロシアもNATOの東方拡大に反対していなかったことなど）に関係なく、被害者意識から「全くの間違いまたは意図的なフェイク情報」によって、西側に対して敵対的な態度を取り続けている"

"「21世紀型」のロジックとは、国際社会の存在を認め、外交交渉や条約の公式性を守り、「国家の主権」と「領土の一体性」という原則を尊重し、民主的な手続きを遵守するアプローチをとることだ。アメリカをはじめとする日本を含めた西側の国家たちは、大枠ではこのロジック"

"議論があることを承知であえていえば、それは日本を含む西側とロシアの対立を「21世紀型の国家」と「19世紀型の国家」のロジックの対立であると捉え直すことだ。"

"現在の日本政府をはじめとする西洋の国々が、いわば「リベラルな国際秩序」の建前で国家を運営しているからだ。本音はさておき、公式的にはこのようなむき出しの権力闘争をベースとした現状変更を否定してきた。"

"実際に私自身も、日本にはこのような学問的な視点を学ぶ必要があると感じ、この種の本（ジョン・ミアシャイマー著『大国政治の悲劇：完全版』、スティーブン・ウォルト著『米国世界戦略の核心』＝いずれも五月書房新社＝など）を翻訳してきた人間である。"

"もちろんこのような国際法や規範のような話をすべて無視した形で「国際政治はパワーバランスで決まる」とする大国同士の力学や、帝国主義的な視点があることを認めることも重要だ。"

"「NATOの東方拡大は、21世紀の国際社会の規範に則って民主的な手続きを踏みながら、ロシアを含めた各国の同意で行われた」という点をほとんど無視した形で議論を展開していたからだ。

これは実に矛盾した意見であり、危険なことでさえある。"

"この際に注目されたのが、鈴木＆佐藤ペア（さらには反町理キャスターも）の親露的な発言だ。例えば、以下のようなものがあった。

ドンバスなどのウクライナ東部の住民が、ロシア人としての自己意識を持って、ロシアのパスポートを貰っている。だからロシアが守るべきだ。"

"「緊迫のウクライナ情勢」と題したこの回の出演者は、現場取材の経験豊富な軍事系ジャーナリストの黒井文太郎氏、欧州政治に詳しい慶応大学の鶴岡路人准教授、そしてロシアとの関係が深い鈴木宗男参議院議員と、元外務省職員である佐藤優氏"

面白かった。素人目線では喧嘩両成敗的にロシアにも一理あると思いがちだが、実際は過去の経緯を無視、国際ルールや話の通じない「バーべキュー大会に乱入したグリズリー」だと。

クマの話わかりやすくておもしろい >

あと私の19世紀云々の発言はこれが元となっとります。
ビジネス地政学などが著書に持つ奥山真司さんの記事です。
一度読んで見てほしいです。
強制はしませんけど。

むき出しのパワーでイラクに侵攻したアメリカを「リベラルな国際秩序を守る勢力」に入れてる時点でまったく呑み込めない↓

そう。
日本国内の日本語の情報・論調って、何故かロシア側のものが多い。

“西側諸国は21世紀型の国家の規範として「国家の主権」や「領土の一体性」を守っているのだが、ロシアは19世紀型なのでむき出しの力による脅しで国際社会が動くと考えている
（…）
植民地主義丸出しの帝国主義的な世界観で行動している国に脅されている、という構図だ。”

“議論があることを承知であえていえば、それは日本を含む西側とロシアの対立を「21世紀型の国家」と「19世紀型の国家」のロジックの対立であると捉え直すことだ。
（…）
今回の動きでもわかるように、ロシアは19世紀の大国のようなロジックで動いている。”

ロシアや中国の覇権主義は決して容認できないのは大前提だが

でもBBQ大会に乱入したクマのメタファで言うなら、ロシア人なら乱入したクマを弄びいじめるのが真の男とか考えてそうだな

日本の自称リアリストが戦争や強権を肯定しがちで、なぜルールが構築されたのかのリアルに頓着しないのは全く不可思議に思っていた。

『ロシアは19世紀の大国のようなロジックで動いている。たとえば過去の国際関係の事情に関係なく、被害者意識から「全くの間違いまたは意図的なフェイク情報」によって、西側に対して敵対的な態度を取り続けている』

古いロジックなの？最先端のフェミは日常的にこれですが

ムネオ…

【2/19 本日のニュースコラム】

（奥山 真司）

やっと実名を確認できた。＞

ロシア擁護は、21世紀の国際規範を完全に無視することになるという指摘。19世紀的な行動規範で動くロシアは、バーベキューに乱入してきたグリズリーのようなものだと。ロシアへの安易な理解を示すことの危険を警告。

＞「ロシアの立場（を）理解できる」とする主張にはかなり大きな問題がある
＞現在の日本政府をはじめとする西洋の国々が「リベラルな国際秩序」の建前で国家を運営しているから
まったくそのとおりですね･･･当たり前のことのはずが、指摘せざるを得ないのが現実。

『議論があることを承知であえていえば、それは日本を含む西側とロシアの対立を「21世紀型の国家」と「19世紀型の国家」のロジックの対立であると捉え直すことだ』
なるほど、この視点で考えた場合中国もロシアの動きを支持するような動きも納得出来る話だ。

『日本も含む西洋のような「21世紀型」の国々が「19世紀型」の植民地主義丸出しの帝国主義的な世界観で行動している国に脅されている、という構図だ』
←本文より

ロシアのやり方見てて、第二次世界大戦くらいの時代のやり方なんじゃない？今どきそんな言い訳通じるの？と思ったらちゃんと言語化してる人がいた。

「このウクライナ危機については、…いくつもの分析が出され、実に熱い論争が交わされている。中でも最大の論点の一つが、「ロシアの立場は理解できるのか」という点だが、「理解できる」とする主張にはかなり大きな問題があると言わざるを得ない」

＞日本を含む西側とロシアの対立を「21世紀型の国家」と「19世紀型の国家」のロジックの対立

ロシアを中国に変えても、ほぼ同じだよな・・・

奥山真司

「この記事５００回読め」ってじっちゃんがいってた(・ω・)

"
日本も含む西洋のような「21世紀型」の国々が「19世紀型」の植民地主義丸出しの帝国主義的な世界観で行動している国に脅されている、という構図。

色々思い当たる構造

>そして現在の欧州やウクライナに対するプーチン大統領率いるロシアの態度は、まさにこの「バーベキュー大会に乱入してきたグリズリー」のような態度に近いことがわかる。

>なぜなら西側に対していいがかりをつけ、軍事演習を口実にウクライナ国境に大量の軍事力を集結させ、その行使の脅しによって、ウクライナや西欧諸国に対して現状変更を迫っているからだ。

>ゼロサム的な視点をもつライバル国に対して協調的なウィン・ウィン関係の構築に躍起になることは、裏庭で開催するバーベキュー大会にグリズリーを招き入れるようなものだ。

>もちろんここで出てくる「グリズリー」とは、アメリカに住む凶暴なクマのことだ。日本で言えばヒグマの親戚にあたる。

>数年前に私が監訳した『不穏なフロンティアの大戦略』（中央公論新社）という本の中で、著者のグリギエルとミッチェルたちは、アメリカの同盟国に対して脅威を及ぼす「ライバル国」として、ロシア、中国、そしてイランという3つの国を挙げている。

>そしてこれらの国々を念頭に置きながら、次のように述べている。

国際関係論って、「ロシア（中国や北朝鮮でも）は人間の言葉が通じない動物のようなものだから、軍事力で封じ込めるしかない」というレベルの話がまかり通ってる世界なんだよな。うんざりする。

「NATOの東方拡大は、21世紀の国際社会の規範に則って民主的な手続きを踏みながら、ロシアを含めた各国の同意で行われた」
クマはともかく、この重要な点を意図的に無視して成り立つロシア擁護は目にするほど、疑問ではあるよな。

アメリカのアフガニスタン侵攻やイラク侵攻は、この人が言っている「21世紀型のロジック」に該当しないだろうよ。
こんな駄文を大学教員が有難がってるんだから呆れる。

いくら動物好きでも、野生のグリズリーを家に招く気にはならないだろうに。

ロシアが侵略者なのは自明だけど、イラクにしろアフガンにしろウクライナにしろ、もはやアメリカには境界線上にいる国や地域の安全を守る力がないことが表れているということなのでは

「識者たちが「ロシアの事情もわかる」としてしまうと、それはウクライナという「国家の主権」や「領土の一体性」を否定することになる。徹底的に自己矛盾した状態に追い込まれてしまうのだ。」

そしてそのBBQ大会には、既にくまプーをも招き入れてしまっているのだが

ウクライナ情勢に関して『ロシアの事情も分かる』という方々、日本政府に対して｢北方領土は諦めろ｣と言ってみたらいい。

長すぎるから読むの飽きたけど元々クリミアとかドネツクはウクライナ政府の統治下にあるわけだからロシア系の民族が多いって言っても法的にはウクライナの領土だから正当化できないぞ！

もちろんここで「動物保護」の観点から、クマの肩を持つ人がいるのはわかる。クマにはクマの事情があるからだ。だがこのクマは、人間側の事情(国際的な規範など)にかまわず、まさに動物的な本能で動いているのである。

画伯、キレッキレやな(笑)

ウクライナの話、全然分からないんだけど、この意見はヒトラーのズデーテン占領と同じじゃない？

「ドンバスなどのウクライナ東部の住民が、ロシア人としての自己意識を持って、ロシアのパスポートを貰っている。だからロシアが守るべきだ。」

有意義な議論であるのだが、「リベラルな国際秩序」の建前と同時に、「大国の力学」や帝国主義を無視できない、とあり両者の関係は如何に？と。

鈴木宗男議員の所属会派を見たら、日本維新の会。議員数増が目的であることは想像がつくが、さすがにこれは判らない。

ただ「北海道民以外から見て、鈴木氏の当選が判らない」のと、「大阪府民以外から見て、維新の議席数増加は判らない」点が一致している点は判る。

ロシアの

あぁ、またムネオが名指しされておる…😷

⚡️

これはこれで20世紀型と思えなくもないが。。。

>「動物保護」の観点から、クマの肩を持つ人がいるのはわかる。クマにはクマの事情があるからだ。だがこのクマは、人間側の事情（国際的な規範など）にかまわず、まさに動物的な本能で動いている

>一つの「メタファー」でしかない。実際のところ、ロシアはクマではない

ロシアはBBQに乱入するヒグマだし、中国は所構わずバス釣りするために水辺にバス持ち込むバカみたいなもんだし、イランは隣が変なカルト宗教の信者みたいなもんですよ。

奥山先生のコラム！！
NATO東方拡大は「ロシアの合意もあっての」

あ！！はい…！

少々ゲスな話なので、リプではなく別個に取り上げる。

奥山先生、勇気を持って佐藤優＆鈴木宗男両氏を名指しして言及されている。

記事にもある「プライムニュース」のビデオが消されたのは、この記事が公開されるため、あらかじめ消したのではないだろうか。

以前に私も呟いた「ロシアは150年前の論理で動いている」は、やはり同じ様に考えている人がいるのだな。ロシアは日本の隣国でもあり、加えて中国が同じ様に動く可能性を考慮する必要がある。今回の戦争（もうそう言ってしまって良いだろう）は、決して対岸の火事ではない

このコラムでも指摘されているような「親ロシア派」の人たちが、ここ最近まで政治でも世論でも一定程度の影響力を持っていたのは僕も実感する。このあたりが、対中国には警戒するポーズをとりながら、ロシアには軟化姿勢を取っていた日本の外交政策にも表れていたのでは？

佐藤優と宗男名指しなんはまぁ、ここまでなったらそらそうよな感

リアリズムの議論に隅々まで精通された奥山先生が、このタイミングでこのコラムを出された意義は計り知れません。必読です。

まず、「ロシアの事情も分かる」という言説が、実は21世紀の国際関係の前提をすべてすっ飛ばしているというご指摘はとても貴重です。

とてもわかりやすい。

（奥山 真司）ウクライナ危機については、熱い論争が交わされている。

最大の論点の一つが、「ロシアの立場は理解できるのか」という点だが、「理解できる」とする主張にはかなり大きな問題がある。注目されたのが、鈴木宗男＆佐藤優ペアの親露的な発言だ。

＞ロシアを徹底擁護する佐藤優＆鈴木宗男
＞親ロ論者たちの危険な主張
＞ロシアが使う「19世紀型ロジック」と「被害者意識」
＞国際秩序を脅かす剥き出しのパワー

「ロシアのいい分もわかる」と言っていると、「バーベキュー大会にグリズリーを招き入れる」事になるぞ、というコラム。

>

どう立ち回るのが日本の国益に利するのかね？

ちょっと難しすぎて、岸田政権だと蚊帳の外で済ました方が無難な気もする。

中途半端に動いて状況悪化とか十分あり得る。

まさに現在進行形のウクライナ危機について、「悪いのはロシアではない！」とする論者たちが何を招き入れてしまうか、奥山真司さんが指摘。ロシアが作り出す「ロシアこそ被害者」の世界観にとらわれると、正しい判断ができなくなります。

「バーべキュー大会に乱入したグリズリー」の風刺画を誰か書いてくれんかな・・。

» 事ここに至っては、誰が何を言ったかをきっちり蒸し返して、相応の場所に立たせることを考えた方が良いと思う。

【2/19 新着ニュースコラム】
（奥山 真司） …

たとえば中国から沖縄へ移民が増えて、

中国人が「中国人としての」権利を訴えて反乱起こした場合、

中国の立場もわかります

って言って中国の軍事介入を許す？って話

日本で良く見られる親○○派の危険性。

↓
現地の情勢緊迫、奥山真司さん の連載予定より早めました。先日話題になった、BSフジ出演者のあの発言について。

【新着記事】（奥山 真司）
…