ご存命ならノーベル経済学賞候補。
竹中平蔵氏の上司。
水や空気は公共のものだと公共を食い荒らす市場原理の弊害を説き市場原理を忌み嫌った。

「先生とやりとりしていると、私が何を理解できていないのか、突然、自分で把握できてしまう…米国では『ソクラテス的な問答』とか『ウザワメソッド』と」佐々木実＞宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く 毎日

宇沢弘文『社会的共通資本』、読んでみるか。。

この原稿、面白かった。新自由主義に対する宇沢さんの遺言。

「リーマン・ショックやコロナ危機を経験した今、もはや新自由主義を手放しで礼賛する人などいません。貧富の格差を拡大させ、環境破壊を招いたことが明らかになったからです。ようやく我々は宇沢が何を危惧していたかを理解できるようになりました」

さんとのつながりで名前を知った。長野県 計画審議会の専門委員会座長でもあった人。

尾篭な表現ですが、アベノ糞味噌経済政策の誤謬、嘘とプロパガンダが一読して分かる名著、力作である。が

【社会的共通資本】宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く（毎日jp 11/29配信）

宇沢弘文さん「社会的共通資本」

〝市場経済が安定的に機能するためには、しっかりした社会的共通資本という土台が必要で、基本的人権や市民的自由に深く関わる社会的共通資本は通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、と論じた〟

「180センチと大柄、白く長いひげを蓄えた先生が魔術師に見える時もあった」
確かにダンブルドアみたいだ。

宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く

帰国した宇沢は、主流派経済学が軽視した公害や環境の問題を分析し、社会にとって持続可能な経済発展とは何かを追求するようになった。

宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていたのです。

コロナ禍において自宅で亡くなる方が相次ぐ危機的な状況がありました。平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば非常時に社会は危機に

「宇沢弘文の遺言、
今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に
「社会的共通資本」
脚光、評伝著者に聞く」

この本は本当に面白かった。去年読んだ中でもっとも印象に残っている。ーー

12月2日のNext Wisdom Foundationのトークでは、宇沢弘文の「社会的共通資本」について話したいと思います。この本は、今こそ読まれるべき名著だと考えます。

現在の社会、世界で急ぎ必要とされている考え方。

経済について学ぼうと思い、日本語で読んだ書の一つ。また読んでみます（大人になってから読むとあれこれ忘れちゃう💦

「…平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば、非常時に社会は危機に陥る。…宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていた。そして医療は社会的共通資本として慎重に扱うべきだと警鐘を鳴らしていた」

「『社会的共通資本』は宇沢が72歳だった00年に出版した、いわば啓蒙書。「読みやすく、宇沢入門に最適の一冊」と佐々木さんは位置づける。」

「時代にそっぽを向かれてきた経済学者が脚光を浴びるコロナ時代」

社会的共通資本とは（1）自然環境（2）社会的インフラ（3）制度資本（教育、医療、司法、金融など）…
基本的人権や市民的自由に深く関わる社会的共通資本は通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、と論じた

「平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば、非常時に社会は危機に」

じゃあ、消費税を50％にして公的な病院をバンバン建て、医師や看護士も多数育成・雇用課して非常時に備えましょう！

ってなる？
バランスの問題だよね。
そこら辺りが理解できない人多過ぎる

[備忘録]
この記事明日図書館で読む。

"平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば非常時に社会は危機に陥る…宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていたのです。そして医療は社会的共通資本として慎重に扱うべきだと警鐘を鳴らしていました"

「社会的共通資本」が再び増刷を重ねているという記事。我田引水ですが、高等教育は制度資本として慎重に取り扱われるべき対象であり、様々の領域の専門家を国が擁する必要性もこの辺りにその理由があると思います。

こう言う分かりやすい経済政策を軸に共闘しない限り、与党維新は倒せない。憲法もジェンダーも大切だが、有権者の一番の関心は常に明日の生活。

新潟大学で教鞭をとられていたこともあり、『社会的共通資本』の中に新潟のことがチラと出てきたりします。100分de名著でとりあげてほしいなぁ！

宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に

社会的共通資本
1）自然環境
2)社会的インフラ
3)制度資本（教育、医療、司法、金融など)
は、通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、と論じた。

今ちょうど「経済と人間の旅」を読んでいるけど、宇沢さんは40年前にこんなことを経済学者として警鐘してたのか、と驚きを隠せない。

「コロナ禍での医療の混乱はまさに宇沢の懸念が的中したものでした。コロナ危機のなか現在の市場経済制度はむしろ基本的人権を侵害する現象を誘発しています。社会的共通資本の存在は所得分配の不安定性と密接に関係している。それが宇沢のメッセージでした」

行動派の社会科学者に変身した。水俣病などの公害、成田空港建設反対問題などの現場に身を置き、高度経済成長がもたらしたひずみと向き合った。主流派経済学が軽視した公害や環境の問題を分析し社会にとって持続可能な経済発展とは何かを追求するようになった。（続

引用：若くして数理経済学の世界的権威となったが突如として米国を去り東京大助教授に転じる。40歳になる68年のことだ。「ベトナム反戦運動に身を投じ米国社会や米国経済学界に批判的なまなざしを向けるようになったのです」帰国した宇沢は社会問題に取り組む（続

佐々木実氏：竹中平蔵市場と権力 の著者に聞く
｢資本主義と闘った男｣宇沢弘文本物の経済学者を描いた評伝 これは良い記事が出た

経済学は門外漢だけれど、宇沢先生のご本はずっと読ませていただいていました。「人新生の資本論」でブーム再来を予感していました。

ずっと前にNHKのドキュメンタリーで少し触れてから「こんな考え方があるんだ」といつも心の中にある。

危機を内包したシステム。

田中康夫氏効果もあるかもね。
「今年に入って売れ行きが伸び、増刷を重ね、30刷累計約10万部の売れ行きという。」

宇沢は見抜いていた、って…日本と米国以外ほとんどの国は、市場原理で医療を動かすのは非効率だからと手を出さなかったじゃないですか、、

本日の毎日新聞夕刊に掲載。有料読者でない方は、コンビニで購入してでも読む価値あります。でも、これが総選挙の一大争点だったと、書いた記者は気づいているでしょか？

宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く

やっと宇沢先生が求められる時代が来ました。

こちらの記事がニュースメールで送られてきた時、件名は「孤独の経済学者・宇沢弘文の警鐘、いま現実に」とあり、えっ⁉ってなりました！
「孤独」じゃなくて「孤高」じゃないのかしら…

制度資本（教育、医療、司法、金融など）は通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、

社会的共通資本
（1）自然環境（2）社会的インフラ（3）制度資本（教育、医療、司法、金融など）

市場経済が安定的に機能するための土台

基本的人権や市民的自由に深く関わる社会的共通資本は「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない

社会的共通資本，読み返そう。

「宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていたのです。そして医療は社会的共通資本として慎重に扱うべきだと警鐘を鳴らしていました」

毛沢東を絶賛した世界的な経済学者ですねｗ

←局所最適化が変化対応力を損なわせ、継続を困難にするのは理の当然のような。

“基本的人権や市民的自由に深く関わる社会的共通資本は通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、と論じた”

宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く

気になる。＞

宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に
「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く NGOの勉強会で読みました。
とは、ゆたかな経済生活，すぐれた文化，人間的に魅力ある社会の安定的維持を可能にする社会装置

宇沢弘文の「社会的共通資本」〈市場経済が安定的に機能するためには、しっかりした社会的共通資本という土台が必要で、基本的人権や市民的自由に深く関わる社会的共通資本は通常の財やサービスのように「もうけ」のみを目的にした市場取引に委ねてはならない、と論じた〉

経済学者、故宇沢弘文さんの「社会的共通資本」が読まれています。版元の岩波書店によると、今年に入って売れ行きが伸び、増刷を重ね、30刷累計約10万部の売れ行きです。なぜ今、注目を集めるのでしょうか。

とっても素晴らしい記事です。ぜひ佐々木さんの書いた宇沢弘文の評伝を読んでほしい。私も、もう一度読み直すことにしよう・・・

「…もはや新自由主義を手放しで礼賛する人などいません。（略）ようやく我々は宇沢が何を危惧していたかを理解できるようになりました」。経済学者、宇沢弘文がコロナ下で脚光を浴びています。評伝を書いたジャーナリスト、佐々木実さんに聞きました

宇沢弘文の遺言、コロナ禍で現実に「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く

「問題を察知するのが早すぎて理解されなかったのは悲劇的でした。先生の遺言？ やさしい新書から超難解な数式交じりの英語の論文まで、いっぱいあるじゃないですか」積読を読まなきゃ