これか、くっそうける。

「Le vent se lève, il faut tenter de vivre 風が立つ。生きようと試みなければならない」

面白かった。この映画が決定論的である、という指摘には唸りました。

あ💡
これやね。
この感覚。
納得、や。
自分の言葉で言い表せなかったわ。
（語彙力ないなあ💦)
⬇️⬇️⬇️

あくまでも自然の一部なはずの人間の営みが、「近代化」によって矛盾を抱えている…

という視点でもののけ姫や風立ちぬを評論してて面白い
自然から見れば存在そのものが矛盾している人間は、だからこそもがき続ける必要があるのだと感じる

今更だけど理解が深まる。

「二郎の生き方を「時代の中で精一杯生きた」とだけシンプルにまとめてしまうのはとても危うい。「精一杯生きたからしょうがない」と「時代に流された」の間にはどのような境界線があるのか」
↓

素晴らしい論評

言ってる内容は頷ける。
そして放映当時の「二郎の戦争協力についての考えが出てない」という寝言は、本当にゴミだった。
あの敗戦は参加したことが悪いのではない。負けたのが悪いのだ。協力して何が悪い？

「だまされたものの罪は、（中略）あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである」

技術屋ってああなんですね。
客観だから。全てが。
理論的な帰結なの。

ああいう人なんですね、だいたい。

司馬さんっぽい、そうかも😊
僕も紀行文の読者さんに、言われたことがあって。

「誰、それ😄」

図書館で借りて呼んで見ました😄

よい記事でした＞

現実の中で「生きようと試みる」ということは映画の中の二郎の振る舞いとは遠く、自分の中にある「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくことだと思う。映画が公開された2013年よりも現在のほうが、その意味は重くなっている＝藤津亮太。

良い評論ですね

確かにこのコロナ禍で近代化が戦争を引き起こしてる現状を嫌というほど知ったいま見たら余計に刺さる映画でしたん😭

「 文春オンライン

「映画が公開された2013年よりも現在のほうが、その意味は重くなっている。」

なぜ造作もなく皆騙されたか
「国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである」
今も大して変わらん心理

へぇ、文春にもまともなライターがいるんだなあ。記事のオチこそありきたりだけど、もののけ姫のくだりは情報を正確に集めて処理出来ている文章だった。

この映画、すごく好きなんだけど、その価値観を上手く説明できない。正当化できない。強いていうと戦争嫌いの兵器オタクなのだ。たぶん作った方も私も。

大学生のレポートみたいで楽しい。
こんな感じの研究する学科と同学部だったから、教養で授業とってた。懐かしい。
同じサークルの子たちが、皆こっち系の選考で、かじらせてもらってた。

宮崎監督の映画は、となりのトトロ を子どもと観たのみ。素晴らしい作品群と思いつつ「考える」作業が自分にはツラそうだった。たまたまイセクラ様のつぶやきを きっかけに 風立ちぬ を観た。フェと同様、想いをめぐらせることになった。しんどいけど考える。追いたくなる。

【再掲】原稿掲載されました。既にご覧になってる方向けの内容です。／なぜ二郎は“苦悩”しないのか 『

ちなみに同僚の本庄さんは後に滑空機飛行家と組んで民放のテレビ番組をひっかき回す事になる。

こういう考察は初演から何度も読んでるけど、まだまだ考察の余地はあるなぁ🤔
単にラブストーリーとしても美しいけど、やはり歴史的，文化的背景を考えれば考えるほど奥深い作品

現実の中で「生きようと試みる」ということは映画の中の二郎の振る舞いとは遠く、自分の中にある「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくことだと思う。
『風立ちぬ』が描いたものの行方

日本にとって大東亜戦争は世界革命、正義の戦争だったから。
当時は人種差別世界だったという視点を忘れてはいけない。人種差別の根は深い。

８年前映画館で観た、でも録画して見返すと深すぎて……やはり零戦で散っていった魂が甦ってしまう😢

ラーメンの記事じゃなかった。

映画監督の伊丹万作は『戦争責任者の問題』の中でアジア・太平洋戦争にまつわる責任について次のように記した。

より。

「風立ちぬ」みた。よい。
涙腺ちょろ期なので泣きもした。

今の教養・感性・時勢等のなかで出あえたのも善し。
もし公開当時2013年の私が何かの拍子で触れていたら、怒りをもって0点と評していた恐れすらある。

確かに危ういな。

リプありがとうございます。

もともとあまり関心がなかったのですが、こちらのレビューに考えさせられまして、興味を持ちました。

やはり観てみようかと思います😌

堀越二郎(ジブリ)はなんであんなに合理的判断を最優先できるんだろう？って思ってた。
ついでに人の話を聞かなくてマイペースなお陰で子供の頃からの正義感の強さとか守ってこれたのかな。(だってあの環境で合理的に生きてたら冷酷になりそうなもんなのに)

二郎の中の人が監督してたら二郎はメッチャ苦悩してそう。

「戦争協力で苦悩してなかった？」との疑問自体が、戦後教育洗脳から出た疑問と気付かないの、闇が深い。

なおホンダの技術主任で第一期F-1総監督だった中村良夫氏は、戦中に戦闘機設計もしていたが「技術者としての目標と結果が明らかで、非常にやり甲斐があった」と述懐。

昨日の風立ちぬ久々に見ました。
最後の菜穂子さんの[生きて］は
感動しました。

パヤオは司馬遼太郎の大ファンって話だからな。一時期ファッションも真似してたくらいらしい。

【今読まれています】
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映画評はよい評論だと思う。
ただ、映画監督の伊丹万作のあたりを出してくるあたり、マスコミ人の限界を感じる。
(マスコミは自分の責任として思考、行動しない癖が染み付いている)

…映画監督の伊丹万作は『戦争責任者の問題』の中でアジア・太平洋戦争にまつわる責任について…「だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲…

後で読む(ヽ´ω')

まっすきなことや人が自分を愛してくれるならストレスフリーっすよね

わし、、ジブリ界のヒーローにはなれん思たんや

ジブリ界のヒーローは
屋根の上で悠然と歩く
飛行機の羽根の上で飄々と歩く
想像しただけでも身がすくむ
でも、憧れるよね

わし、ジブリ界のヒーローにはなれんけど
はげ界のヒーローにきっとなる

なんだろ。劇中の二郎は確かに苦悩してないしそういう表現もない。あるのは子供にシベリアを与えようとしたが断られた部分。自分は恵まれた環境でこのままで良いのかって。そこは友人に偽善だと言われてしまう。

1935年 近代化

まあ美しさと怖さは紙一重よね

わたしの文章じゃなに言ってるのかわからいと思うし なにも伝わらない いつもの左翼批判の戯言と思われてもしかたない
↓

現実の中で「生きようと試みる」ということは映画の中の二郎の振る舞いとは遠く、自分の中にある「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくことだと思う。

よい評。しめくくりだけは、自分と意を異にするけれど。

伊丹万作の「だまされたものの罪は(中略) 国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである」と言う言葉は、現在のコロナ禍の元凶そのもの。日本人はWW2から何も学ばず反省もせず全く成長していない ⇨

何を見せられて何を見せられないことで何を感じるのか。みんな同じ所に琴線があるわけではないし。

この記事参考になるかも

モダニズムってところと、文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体…が印象に残った。

とても良い記事

現代の今の「風立ちぬ」は、最悪だ!!
東芝、日立、三菱などかつて欧米列強と伍した技術力は、皆無!!
時価総額など1/10に!!
日本は今や隙間を埋めるに過ぎない(笑)

現実の中で「生きようと試みる」ということは映画の中の二郎の振る舞いとは遠く、自分の中にある「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくこと・・

セクハラな題名だそうですが正義は例えられないそうなので宮崎駿監督のことをブサイクと言っている題名の映画だそうです。相変わらずまだ観てません。

非常にしっくりくる指摘。

「批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」

……叱られた気分に💧

いまさらじろー

「だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつて

日本で「近代化」を描こうとすると敗戦による破滅は避けられない…

おもしろい

概ね納得で、痛みをもう少し表してもってのもそう思うが、ただ、二郎が痛み知らずのボンボンキャラだからってところも。ボンボンじゃなきゃ貧乏っ子に「ひもじくない?」なんてセリフ言えん

毎夏、世の中にバチッとはまるタイトルばかり放映してくれるなあ。去年は、人との繋がりの中で生きること、閉塞感とどう付き合うか。かなと思ってた。

今年は…
 « 「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくこと »

なぜジブリは"プロ声優を登用"しないのか、て聞きたいよな

作品は作者の手を離れていくもの、というので、色々な見方があってよいかと。自分は記事に納得。
物凄くザックリ言うと、(地球)環境も大事、今の便利な日々の生活も大事、その間で心はしばしば葛藤します。

とても興味深く読んだ。そう言う点で言えばナウシカももののけもこの映画も同じものを描いてたと言える

｢風立ちぬ｣が何故静謐で美しいのかも含め、現代人に欠けている要素を痛感させられた😭
｢文化的無気力、無自覚、無反省、無責任｣といったものに抗っていくことが大事。そう！それです！

だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、～批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである

「だまされたものの罪は、～略～
あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである」

その辺のことを上手に言ってくれてるのが藤津亮太さん、なのかなあ

儚さと破綻は魅力的に見えるから厄介…

現実の中で「生きようと試みる」ということは映画の中の二郎の振る舞いとは遠く、自分の中にある「文化的無気力、無自覚、無反省、無責任」といったものに抗っていくことだと思う。映画が公開された2013年よりも現在のほうが、その意味は重くなっている。

考えさせられる。

最後のパラグラフと、伊丹万作の言葉の重さが

あまり堅苦しく考えないで、オリジナルの物語として観るのがいいんじゃないかなー

モヤモヤ思ってたものが言語化されていた

文中で引用されている伊丹万作氏の言葉は青空文庫で全文読むことができます。

『風立ちぬ』については藤津さんのこの論考がこの作品の美点も危険性も包括的にまとめられていると思います（この論考は名著『アニメと戦争』にも所収）。ぼくもほぼ同意見なんですが、違うところもあって。

"のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう」 この“雲”こそが近代化のことであり、「それのみをみつめて」いく姿は近代的戦闘機を求める二郎の姿と響き合うものがある。…"

"司馬は『坂の上の雲』第1巻のあとがきでこのように書いている。「楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。…"

おぉ…

ああブンドド映画やってたんだ

"この二郎の姿は司馬遼太郎の書いた『坂の上の雲』の登場人物たちを連想させる。『坂の上の雲』は明治を舞台に、欧州列強といかに伍すことができるかに挑んだ明治人たちの群像劇で、まさに近代化が主題といえる作品だからだ。…"

"そして1935年、二郎は九試単座戦闘機の試験飛行を成功させる。絵コンテはそこに「ここに日本にはじめて近代的戦闘機が誕生したのである」というト書きが記してある。…"

"「いいえ。問題はもっと深く、広く、遠くにあると思います。……今日、自分は深い感銘を受けました。目の前に果てしない道が開けたような気がします」 この道こそが「近代化」の道のりである。…"

"二郎が取り組むのは、欧米の技術と伍する近代的戦闘機を作り上げるという課題である。序盤で就職したての二郎は、上司の黒川から、隼型試作戦闘機の失敗の理由について問われ、次のように答える…"

ところで今朝Edgeのお勧めで出た「なぜ二郎は“苦悩”しないのか」というキャプションの記事がラーメン二郎の経営についての記事かなんかとしか見えませんでした

【再掲】原稿掲載されました。既にご覧になってる方向けの内容です。／なぜ二郎は“苦悩”しないのか 『

"その人生には小説家の堀辰雄の小説のモチーフが組み入れられている。堀は堀越と同時期に東京帝国大学に在学していた同時代人である。…"

"『風立ちぬ』は零戦を設計したことで知られる設計技師・堀越二郎にインスパイアされた作品だ。本作の主人公・堀越二郎は、実在の人物と同じく軍用機開発に携わってはいるものの…"

"この「モダニズム」は『風立ちぬ』を理解する上で重要なキーワードだ。『風立ちぬ』は「モダニズム」を接点にして、『坂の上の雲』（司馬遼太郎）や宮崎自身の監督作である『もののけ姫』と繋がっている。…"

この作品の最後を埋めるパズルのピースが「二郎の死」だったのだろう。だから宮﨑監督はこだわった。最終的に変えられてしまったのは残念でならない。このように矛盾が生じてしまったのだから。

なかなか良くできた評論文だった

藤津さんの論考そのものはとても面白かったのだが、文中に「近代化の破産」（破綻ではなくて？）という個人的に見なれない表現が3回にわたって使われていて、どういう意図なのだろうか？

"モダニズム…"

「懸命に生きる」クリエイター宮崎駿の内なる「惰性で生きたい」欲望の化身が"堀越二郎"なんだろうなあ。「何も考えずに趣味に任せて戦車とか戦闘機とか描きたい」といった

『風立ちぬ』は個人的にかなり好きなんだが、世間の評価は低いのが解せぬ

"そして1935年、二郎は九試単座戦闘機の試験飛行を成功させる。…宮崎が『風立ちぬ』を「モダニズムの映画」と答えたのは、このように近代化＝モダニズムを求めていく二郎の姿を描いたからだ。"